YA 中高生のページ トップページへ

図書館からのメッセージ

図書館から中高生のみなさんに、メッセージとともにおすすめの本などを紹介します。

表紙画像は出版社の許諾を得て掲載しています。転載はしないでください。

YA世代のみなさんへ……

仙台市図書館は今を精一杯生きるみなさんを応援したいと思っています。
さまざまなことに心が動く今だからこそ出合ってほしい本や音楽,映画……そうしたものをみなさんに毎月紹介していきます。
1冊でも1点でもみなさんが手に取ってくれたら、これほどうれしいことはありません。

  • きみたちこそが未来です
    2017年4月
    『転換期を生きるきみたちへ 中高生に伝えておきたいたいせつなこと』の画像

    『転換期を生きるきみたちへ 中高生に伝えておきたいたいせつなこと』 内田 樹/著  晶文社/刊

     この本の中には、11人の大人からのメッセージがつまっています。「難しそう…。」と感じる人もいるかもしれませんが、ちょっぴり背伸びをして読んでみませんか? (榴岡図書館 杉山)

  • あなたはなにをする人ですか?
    2017年4月
    『雪屋のロッスさん』の画像

    『雪屋のロッスさん』 いしいしんじ/著 メディア・ファクトリー/刊

     タイトルにもあるように、さまざまな職業をもった人びとのお話です。とても短いお話が30話おさめられているので「本を読むのは苦手…。」と感じる人にもおすすめです。やさしくて、ふしぎな物語です。 (榴岡図書館 杉山)

  • ささやかだけれど、役にたつこと
    2017年4月
    『アンネの日記 完全版』の画像

    『アンネの日記 完全版』 アンネ・フランク/著  文藝春秋/刊

    ・あなたの部屋からはいま、なにが見えますか?明るい春の空?
    ・あなたは家族のことでモヤモヤする日がありますか?
    ・あなたはいま、好きな人がいますか?それはどんな女の子?それはどんな男の子?
    ・あなたは将来どんな大人になりたいですか?
      1942年のオランダ、アムステルダムにも、いまのあなたと同じようなことを考えていたティーンエイジャーがいました。彼女の名前はアンネ・フランク。とても有名ですが、本当はどこにでもいる普通の女の子です。
      彼女には好きなことがありました。それは「キティ」と名付けた日記帳に身の周りに起きたことや自分の気持ちを書き記すことです。それは、小さく、自由のない隠れ家での暮らしの中で彼女を照らす灯りとなりました。
      あなたの心にあって、誰かに話したいけれど話せないこと。誰にも話したくないけれど大切だと思うことを、どこかに書いてみるのはいかがでしょうか。考えて、書く、ということは、ささやかですがきっとあなたの役に立ちます。 (榴岡図書館 杉山)

  • 明日を明るくするヒント
    2017年4月
    『本屋さんで探す 明日のカルタ』の画像

    『本屋さんで探す 明日のカルタ』 倉本美津留/作  ヨシタケシンスケ/絵  主婦の友社/刊

     明日へ向けて前向きになれる言葉を、全国の書店員さんたちが膨大な本の中から選んでくれました。イラストは、ヨシタケシンスケさん。
     何気なしにパラっと開いたページがあなたへのメッセージです。手に取ってくれた人が、笑顔になれますように。 (榴岡図書館 藤渕)

  • 君らしくあれ
    2017年4月
    『ピンクが好きってきめないで』の画像

    『ピンクが好きってきめないで』 ナタリー。オンス=文 イリヤ・グリーン=絵 とき ありえ=訳 講談社

     黒と虫と恐竜、そしてクレーン車が好きな女の子の心のつぶやき。
     女の子らしく、とか、男の子らしく、とはどんなこと?
     周りからなんと言われても、自然体のあなたであるからこそ輝くと思うのです (榴岡図書館 藤渕)

  • 遊びに真面目!思いっきり中学生を楽しんで
    2017年4月
    『中学生はコーヒー牛乳でテンション上がる』の画像

    『中学生はコーヒー牛乳でテンション上がる』 ワカクサソウヘイ/著  情報センター出版局

     コント作家をしている著者には、なぜだか中学生の友達しかいません。
     そんな著者が出会った、中学生と本気で遊んだ日々が綴られています。
     中学生ってこんなだった?と驚いたり、自分の中学生時代と重ねてみたり、忘れていた気持ちを思い出させてもらえました。
     コーヒー牛乳をお供に読んでみるのもいいかもしれません。 (榴岡図書館 江刺)

  • モノに込められる人の想い
    2017年4月
    『おじいちゃんのコート』の画像

    『おじいちゃんのコート』 ジム・エイルズワース/文 ほるぷ出版

     この絵本は、長く愛されてきた民謡をもとにして描かれたおじいちゃんの大切なコートのお話です。
     断捨離やミニマリストといった言葉が話題になっていますが、捨ててしまう前にもうひと工夫して命を吹き込み、使い続けることも大切なのではないかと思いました。モノが溢れている今だからこそこの物語の温かみが伝わるのではないかと思います。 (榴岡図書館 江刺)

  • 自分の世界が変わるとき
    2017年3月
    『ゼブラ』の画像

    『ゼブラ』 ハイム・ポトク/著 金原瑞人/訳 青山出版

     この本には6篇の短編が収録されていて、どれも 10代前半から半ばの若者が主人公です。
     どの子も普通の子ですが、ある日大きな出来事が起こり、主人公の世界は大きく変わります。 喪失感、不安、いらだち、悲しみといったものを抱えることになった彼や彼女はどうなっていくのだろうと、いつのまにか引き込まれてしまいます。
     自分の世界が変わるときには、痛みも寂しさも、そして喜びもひときわ強く感じるものかもしれません。もしかしたら、自分の力ではどうしようもない大きなものに正面から向き合ったとき、人は大人になり始めるのかもしれない…読んでいくうちにそんな思いが浮かんできました。
     翻訳した金原瑞人さんは、「すべての作品が、ある種の痛みをもってひしひしと迫ってくる。そしてそのひとつひとつに渾身の力がこめられているのが感じられる。」と、この本の解説で述べています。
     ところで、金原瑞人さんは、昨年10月23日に泉図書館で開催された講演会で講師をつとめました。この講演会「翻訳の言葉 言葉の翻訳~YA文学の魅力~」で、金原さんが1人称を訳す苦労の具体例としてあげた短編「BB」も、この本に収録されています。
     この本は、現在は絶版となり入手が難しいようですので、是非図書館で探してみてください。 (若林図書館 中さん)

  • より豊かな出会いに備える
    2017年3月
    『アイスブレイク 出会いの仕掛け人になる』の画像

    『アイスブレイク 出会いの仕掛け人になる』 今村 光章/著 晶文社

     コミュニケーションの方法は永遠の課題ですが、進学などの大きな節目を迎えるこの時期はなおのこと。少しでも役に立てば…と思い紹介することにしました。
     タイトルのアイスブレイクとは、初対面同士の氷のような雰囲気を壊し、和やかで協力的な空気を醸し出すことです。
     この本では、とある大学教授が、出会いをより豊かにするための実践例を多く紹介しています。特に、五感を使い相手と接する心構えや方法の解説をする部分が印象に残りました。と言うのも、今やSNSは欠かせませんが、一方で生身の人間同士が交流する機会は減り、その方法と経験も不足する時代が来ているという指摘に、なるほど!と納得したからです。
     一貫して著者の高い志を感じます。しかし専門用語が少し難解かもしれないし、共感を得られないかもしれません。それでもみなさんの糧になる何かが見つかることを願います。そしていつでも、全力で手伝う私たちがいることを心に留めて欲しいのです。 (若林図書館 パインヒル)

  • 時には立ち止まって、深呼吸する必要がある
    2017年2月
    『深呼吸の必要』の画像

    『深呼吸の必要』 長田弘/著 晶文社

     詩なんて興味ない、と言う人がいるかもしません。けれど、人によってつむぎだされた言葉に、はげまされることがあります。それは一篇の詩、あるいはたったひとつのフレーズかもしれません。でも、心のどこかに、その言葉がしっかりと根をはっていたら、私達はたおれずにすむことがあるのではないでしょうか。
     この本は、詩人長田弘が、「言葉を深呼吸する。あるいは、言葉で深呼吸する。そうした深呼吸の必要をおぼえたときに、立ちどまって、黙って、必要なだけの言葉をかきとめた。」ものです。
     現代社会は忙しく、情報があふれています。そんな日々のなかに、一時の静寂を、空気の流れを、木々のざわめきを。
     「おおきな木の下に、何があるだろう。何もないのだ。何もないけれど、木のおおきさとおなじだけの沈黙がある。」「おおきな木」より
     深緑色の文字でつづられた言葉を感じてください。 (宮城野図書館 あおぺん)

  • 大人になってからの時間の方が長い。だから、焦らずゆっくり行けばいい。
    2017年2月
    『リボン』の画像

    『リボン』 草野たき/著 ポプラ社

     制服の~ 胸のボタンを~ 下級生たちにねだられ~♪(斉藤由貴『卒業』より)と、つい口ずさみたくなるこの時期(年代がバレバレ…)、皆さんの学校には、卒業式の日に恒例となっていることはありますか。
     主人公・亜樹の通う中学校の卓球部女子には、卒業式に先輩から制服のリボンを貰うという伝統がある。人気なのは、卓球の実力よりも彼氏持ちの先輩。亜樹は、試合に勝てない、彼氏なしの池橋先輩からリボンを貰うことになってしまうのだが、先輩に断られてしまい…。内心ホッとするものの、亜樹の心は揺れる。一年後、もし自分が同じような立場になったなら、リボンをつけたまま平気でいられるだろうか。学校でも家でも波風を立てないようにしてきた亜樹だったが、次第に自分の本心と向き合い始める…。
     ときに、自分がどうしたいのか、何がやりたいのか、先が見えず不安に感じることもあるでしょう。でも、人生って大人になってからの方が長いのだから、自分を見失わないように、焦らずゆっくり進めばいい。そして、かわっていこう、できるだけ好きな自分に…。 (宮城野図書館 かばお)

  • 何度も読み返したい1冊
    2017年1月
    『氷の海のガレオン/オルタ』の画像

    『氷の海のガレオン/オルタ』 木地雅映子/著 ジャイブ株式会社

     主人公の杉子は小学6年生、自分を「天才」だと信じている女の子です。自由な両親を持ち、たくさんの本を読んで育った彼女は、学校では自分の言葉で話しても通じず、同じ年頃の子どもたちになじめません。ずっと1人で本を読んで過ごし、まわりとは距離を置いているので、「学校なんてなけりゃいい」と思っていました。
     クラスメイトに対して、「めんどうだから係わりたくない」「ばかばかしくて仲間になんか入りたくない」と思う一方で、「あたしは変わっているのだろうか」「ふつう、がしあわせなのかもしれない」とも考える杉子。YA世代のみなさんも、こんな気持ちになったことがあるのでは? けれど多くの人は、彼女のように1人で戦い続けることはできず、なんとなくまわりと話をあわせて、うまく生きていくのでしょう…。
     あなたが杉子と同じくらいの年齢で、「自分は他の人とは違う」と感じたことがあるなら、少し読むのがつらい本かもしれません。でも同じ本を10年後に読んだ時、20年後に読んだ時、10代では気づかなかった事に気づいたり、また別の感情が生まれてきたりするのが、読書の良いところだと思うのです。今は胸に痛い言葉でも、数年後には素直にうなずけるかもしれません。
     ベストセラーを読むのはもちろん楽しいのですが、世間で話題になった本以外にも、おもしろい本やすてきな本はたくさんあります。いくつになっても読み返したくなるような1冊に、図書館を通して出会ってもらえればうれしいです。 (太白図書館 M)

  • 変わらない悩みって、あるのね。
    2016年12月
    『大正時代の身の上相談 』の画像

    『大正時代の身の上相談』 カタログハウス/編 筑摩書房

     今から約百年前、ラジオ放送が始まった時代のお悩み相談をまとめた本です。えらく昔の話のようですが、案外そうでもないようです(「友が筆不精で不満」←既読スルーですか。「静かな青年と近所で評判」←草食系男子ですね)。
     今も昔も悩みはさまざま。なかでも「今も昔も変わらない悩み」こそやっかいなんでしょう。
     当時の返答と現代からの感想&ツッコミをみれば「みんな同じことで悩むんだ」「ものの見方は変わる」「考え方はひとつじゃない」そんな気になれます。 (泉図書館 しいら)

  • くちびるに歌を持て。勇気を失うな。心に太陽を持て。
    2016年12月
    『くちびるに歌を 』の画像

    『くちびるに歌を』 中田永一/著 小学館

     舞台は長崎県五島列島にある中学校。その中学校の合唱部がNHK全国学校音楽コンクールをめざす物語です。
     合唱部顧問の松山先生が、出産と育児のため一年間休職することになり、臨時の音楽教師として柏木先生が東京からやって来ます。それまでは女子部員しかいなかった合唱部に、柏木先生目当てに男子生徒が7名入部したことで、部内はぎくしゃくし始めます。まじめに練習をしない男子とそんな男子に怒りを感じた女子の間で対立が激化してしまい、合唱部内は気持ちがバラバラになってしまいます。はたして、この合唱部は目標とするコンクールに出場することができるのでしょうか?
     一方で、柏木先生は課題曲である「手紙~拝啓十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分あてに手紙を書くという宿題を出します。強制ではないこの宿題に、最初は面倒がっていた部員たちも、それぞれのきっかけで未来の自分にあてた手紙をしたためるのでした。自分のこと、友達や家族のことでそれぞれ悩みを抱えている部員たち。合唱をとおして見えてきた友情や家族の絆に、読んだ後思わずホロリとさせられます。 (泉図書館 シュガー)

  • 心を遠くとばして 物語がよりそう
    2016年11月
    『これは王国のかぎ 』の画像

    『これは王国のかぎ』 荻原規子/作  理論社

     ヒロミ-上田ひろみは失恋をした。宮城、親友のリコ、十五歳の誕生日、ドナルドのぬいぐるみ、全部が嫌になった。自分のこともだ。こんな自分ではいたくない、自分じゃないものになりたい。気がつくとヒロミは本当にヒロミではなくなっていた。そこは見知らぬ国の見知らぬ浜辺で、目の前にいるターバンを巻いた青年はヒロミを「魔神族(ジン)」と呼んだ。
     何もかもが嫌になってしまうときというのが、あると思います。気持ちがぐちゃぐちゃになってどうしようもないとき、全部を忘れて心を休めることができたら…この物語の主人公ヒロミのように本当に別の世界へ行ってしまうなんてことは、まずできません。ですが、近いことはいつでもできます。簡単です。本を開けばいいのです。
     物語を読むことは、心を遠く別の世界にとばすことでもあります。登場人物に共感し夢中になって物語を追っているとき、きっと一瞬何もかも忘れています。どうにもならない心の痛みも。
     ヒロミは別の世界で王国の人々とその騒動に関わり、王国の行方を見つめることで自分をとり戻します。そう、まるで物語を読むように。 (市民図書館 笹の葉 )

  • “レファレンス”って知っている?
    2016年10月
    『夜明けの図書館 』の画像

    『夜明けの図書館』 埜納タオ/著 双葉社

     “レファレンス”というサービスを知っていますか?“レファレンス”は図書館を利用する方の調べもの、探している資料や情報の調査を手伝う図書館の重要な仕事です。この本では、若い女性が恋の成就をかけて探す、「橋女」伝説、少年が見た不思議な光の現象など、暁月市立図書館によせられるレファレンスを新米司書のひなこや、仲間の図書館員たちが解決していく様子がかわいい絵柄で描かれています。図書館の仕事がよくわかるコミック資料です。コミックで図書館を気軽に知って、もっと図書館を楽しんでください。 (広瀬図書館 ひろせ まさお)

  • 豆知識で、サバイバル!!
    2016年10月
    『図解!!生き残るためのやりかた大百科』の画像

    『図解!!生き残るためのやりかた大百科 緊急時に役にたつ〈かもしれない〉175の豆知識。』 
    Joseph Pred/著 パイインターナショナル

     長期旅行や防災・救急キットの準備など日常的に役立ちそうなものから、緊急事態のサバイバル方法まで、様々な「生き残るためのやりかた」をフルカラーのイラストで総図解した本。ポップなイラストを楽しみながら緊急時に備える知識を身につけよう。“社会崩壊”や“サメと遭遇”など、できれば出会いたくないシチュエーションも多数だけど、備えあれば憂いなし!<役に立つかもしれない>豆知識を楽しむ気持ちと、起こるかもしれないいつかに備える心、そしてそれらを頭に留めておく余裕があれば、緊急事態にもきっと対処できるでしょう。 (広瀬図書館 ひろせ まさお)

  • 家族なんて大嫌い!だったけれど…
    2016年9月
    『エイプリルの七面鳥』の画像

    『エイプリルの七面鳥』 ピーター・ヘッジズ/監督、脚本、脚色、創作 MMC 【DVD】

     この映画は、ある女の子の感謝祭の一日を描いた作品です。家族であることの難しさ、愛おしさが溢れています。そして、一棟の古いアパートに暮らすさまざまな人間の暮らしを垣間見ることができます。見終わった後に、ほっと温かく、照れくさい気持ちになります。 (榴岡図書館 杉山)

  • 鋭利で、甘く、いいにおいがする
    2016年9月
    『桜前線開架宣言 Born after1970現代短歌日本代表』の画像

    『桜前線開架宣言 Born after1970現代短歌日本代表』 山田航/編著 左右社

     1970年以降に生まれた歌人を紹介した一冊です。私は現代短歌がYAの世界にとても近い印象を受けました。それは、世の中を詠む感度の良い場所に、YA世代のアンテナが立っているからではないでしょうか? (榴岡図書館 杉山)

  • 「みんなちがって、みんないい」
    2016年9月
    『猫のマルモ』の画像

    『猫のマルモ』 大宮エリー/著 小学館

     全7編の短編集です。猫のマルモも青ガニのサワッチもこのお話の主人公はみんなどこか欠けています。誰にでも思い当たる日々の悩みや不安を体当たりで乗り越えていく姿に心がぎゅっと、つかまれます。未来は自分でつくるもの。少し誰かに背中を押してほしい時に希望がたっぷりつまったお話たちです。読み終わって、金子みすゞさんの詩の一節が思い浮かびました。 (榴岡図書館 江刺)

  • 人生じゃなく、在り続ける期間がライフ
    2016年9月
    『ライフ』の画像

    『ライフ』 小沢健二 東芝EMI 【CD】

     伝えたい気持ちを素直に伝えられること、そしてそれを受け止めてもらえることって、とても難しいことだなぁと私はいつも思っています。伝わらないもどかしさに悩む時、はがゆい気持ちをふんわりとくるんでくれる優しい言葉がつまったアルバムです。 (榴岡図書館 江刺)

  • 恋するすべての人たちへ
    2016年9月
    『サウスポー』の画像

    『サウスポー』 ジュディス・ヴィオースト /作 はた こうしろう/絵 文溪堂

     絵本は幼児だけの読み物にしておくのはもったいない!リチャードとジャネットは喧嘩中。ふたりは手紙のやりとりでお互いをののしりながら、物語は進んでいきます。注目して欲しいのは、ジャネットの表情。無邪気な女の子であったり、色気がある女であったり・・・好きな人とぶつかり合って、もっと仲良くなる。恋っていいですね。 (榴岡図書館 藤渕)

  • 宝石の如き一冊
    2016年9月
    『叶恭子の知のジュエリー12ヵ月』の画像

    『叶恭子の知のジュエリー12ヵ月』 叶恭子/著 イースト・プレス

     叶恭子さんの哲学と、中高生から寄せられた悩みに真摯に向き合い、答えています。この本をYA世代で読むと将来が俄然、心強くなるのではないかな。 (榴岡図書館 藤渕)

  • 「大人」になる準備、OK?
    2016年8月
    『みんなとちがっていいんだよ きみに届け!セミの法則』の画像

    『みんなとちがっていいんだよ きみに届け!セミの法則』 ROLLY/著 PHP研究所

     「すかんち」というロックバンドを知っていますか?
     1990年に、デビューし、クオリティーの高い楽曲と演奏と、奇抜でド派手なメンバーのヴィジュアルが注目を集めたバンドでした。
     この本は稼業の電気屋を継ぐはずだった「すかんち」のヴォーカル&ギター、ROLLYさんが、女装に目覚め、ギターに目覚め、いじめを克服しながら、メジャーデビューするまでのお話です。 小学3年生の夏、セミの抜け殻を見つけたLORRYさんは、その姿を今の自分と重ねました。すると「僕は今、セミの幼虫で、羽化する前の長い長い準備の時間を過ごしているにちがいない」と考えられるようになり、ものすごくラクになったのだそうです。
     人間、生きていると思い通りにならないことばかりですよね。学生時代のROLLYさんは、運動が苦手で体育祭が嫌で嫌でしかたありませんでした。そこで、校歌を演奏して体育祭を盛り上げたのだそうです。ただダルいからという理由で欠席するのではなく、自分のやり方で反抗した結果でした。
     誰かと同じ自分を目指すのではなく、誰かを目標にして唯一無二の自分に変身する。そのために勉強したり恋をしたり、色々な失敗や成功を経験しながら学生時代を過ごすのだと思います。辛いことも楽しいことも、全て自分にとって無くてはならないもの。 自分を愛せるようになるヒントがたくさん詰まった1冊です。 (若林図書館 ひろし)

  • これが俺の人生さ
    2016年7月
    『グレイテスト・ヒッツ』通常盤 の画像

    『グレイテスト・ヒッツ』 通常盤 ボン・ジョヴィ ユニバーサル・ミュージック 【CD】

     リラックスしたい時、落ちこんだ時、音楽を聞く理由はいろいろあるが、今回おすすめするのは、おもいっきり気合の入る音楽。
     「これが俺の人生さ 今でなきゃダメなんだ かぎりある命 その命あるかぎり、精一杯生きたい」ジョン・ボン・ジョヴィがこう叫ぶ「イ ッツ・マイ・ライフ」をふくめ、世界的ヒットがならぶボン・ジョヴィの2枚目のベスト・アルバムがこの『グレイテスト・ヒッツ』。日本で CMに使われた曲もあるので、みなさんの年齢でも知っている曲があると思う。低めのギターで始まる一曲目「リヴィン・オン・ア・プレイヤ ー」のイントロからもうその世界に入っていける。顔をあげて、まっすぐ歩いていきたい時にぜひ聞いてほしい。
     「新しい音楽が入ってくることで、自分というラジオのチューニングが少し変わる。すると目に留まるもの、琴線に触れるもの、日々受信するものの周波数が変わる」(『人生を変える音楽』河出書房新社、山田ズーニー「骨になれ、音に身投げしろ!」より)
     図書館にはあらゆるジャンルのCDがある。Jポップ、クラシック、ロック、サウンドトラック、民謡、落語(これは音楽ではないが)。当然無料なので、聞きまくって自分の周波数を増やしてほしい。ちなみにシングルは置いていないので、ご了承を。  (宮城野図書館 あおぺん)

  • 日々のつみかさねが物語になる
    2016年7月
    『園芸少年』の画像

    『園芸少年』 魚住直子/著 講談社

     部活が盛んではない進学校に入学した達也は、部活に入らず、勉強して適当に息抜きをして高校の三年間を過ごそうと考えていた。ところが、昼休みにふらっとやってきた校舎裏の人気のない空き地で出会った、まゆなし・坊主頭(不良風)の大和田と誰もいない園芸部に 入ることになってしまった。「昼休みに水をちょろっとやって、タネとか適当にまいたら、すぐに緑と花でいっぱいになるって」という大和田と、頭にダンボールをかぶったまま秘密裏に相談室登校する庄司も加わり、園芸初心者の三人はゆるゆると園芸活動を続けていく。
     人は何か大きな出来事にあったり、試練を乗り越えた時にだけ成長するわけではない。一日一日のなんてことのない日常の中でも、物語はつむがれていくのだ。  (宮城野図書館 あおぺん)

  • 自分のカラをやぶるって、大変
    2016年6月
    『たまごにいちゃん』の画像

    『たまごにいちゃん』 あきやまただし/作・絵 鈴木出版

     進級・進学や転校など、自分やまわりの環境が変わるときは、楽しみな気持ちよりも不安な気持ちが大きくなりませんか?私は大人になった今でも、職場が変わったり引っ越したりすれば、やっぱりドキドキしてしまいます。
     この本の主人公・たまごにいちゃんは、大きくなってもたまごから出たくありません。たまごのままでいたほうが、かわいいし楽しいんです。でも、ずっとたまごのカラの中に入っていられるんでしょうか…?
     何か新しいことにチャレンジするのは、勇気がいるしちょっと怖いですよね。仲の良い友達や家族に囲まれているなら、ずっと今のままでいたいと思ってしまうかも。でもきっといつかは、たまごのカラをやぶって、外の世界に出る日がやってきます。成長してかわいいたまごじゃなくなっても、意外とかっこいい自分に出会えるかもしれません。
      絵本は小さい子の読むもの、と決めつけていたらもったいない!子ども扱いされたくないし、まだ大人にもなりたくない。そんな中高生のみなさんに、ゆっくり大人になればいいんだよ、とエールを送ってくれる1冊です。 (太白図書館 M)

  • 家族のなかで傷つくとき
    2016年5月
    『だれが石を投げたのか?』の画像

    『だれが石を投げたのか?』 ミリアム・プレスラー/作 松沢あさか/訳 さ・え・ら書房

     私たちにとって最も身近で深いつながりを持つ家族。でも、一緒に暮らすその家族が、ときにはとてもつらい存在になることがあるのも事実です。この本は、ドイツの作家によって書かれたひとつの家族の物語です。  
     松葉杖で暮らす15歳の少年トーマスは、ギムナジウム(日本の中高一貫の進学校のようなもの)に通う優秀な生徒です。でも、道で会う人が自分を見てどんな顔をするかを知っているし、お客が来るとママは何か口実を作って自分が部屋から出ないようにしているのにも気づいています。
     ある日、弟のフリーダ―が学校から帰ってこない。彼はママにそっくりの美しい顔だちをしていますが、学校の成績は最悪でいつもママを悩ませていました。落第が決定的となったその日から、11歳のフリーダ―は帰らない……。
     トーマスは叫びます。「ママはいつでも、自分の子どもが、よその子より上でなければ満足できなかった。自分の子どもを自慢の種にしたがった……」「パパは何もしなかった……」
     とてもつらい物語ですが、もし読者の思いと重なるものがあったなら、一人ではないと信じ、自分にとっての一歩を踏み出す勇気をもらえる一冊と思います。

    『ぼくが弟にしたこと』 岩瀬成子/作 長谷川集平/絵 理論社

     母と弟と三人で暮らす麻里生は、4つも年下の弟をなぐってしまう。親子でも兄弟でも、相手の気持ちをわかるのは本当にむずかしい。

    『非・バランス』 魚住直子/著 講談社

     いじめられていたなんて、親には絶対知られたくない。学校で生きていくための戦略は、クールになること。でも……。

    『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティー/著 中村妙子/訳 早川書房

     主人公は、豊かな家庭で皆に愛されて暮らしていると信じる母親。でも家族たちの思いは苦しいほどに彼女からはなれている。ミステリーの女王クリスティーの異色の名作。 (市民図書館 村上佳子)

  • 今目の前にある世界だけが「世界」じゃない、ということ
    2016年4月
    『僕が旅に出る理由』の画像

    『僕が旅に出る理由』 日本ドリームプロジェクト/編集 いろは出版

     この本は、世界各国を旅した100人の大学生の体験談集。アメリカ、ギリシャ、グァテマラ……と行き先は様々。「何かすごいことをやりたい」「平和って何か知りたい」「自分の夢がわからない」……旅に出た理由も様々。未知の体験に興奮しているところも、失敗し、悩み、自分と向き合って何かをつかもうともがいているところも青春!て感じでみんな輝いてみえる。
     結構分厚い本に見えるけど 目次を見て、気になる見出しの言葉、行ってみたい国、好きなところから読み初めてOK。旅のしおりや、会話集、旅先でのハプニング集なんかもおまけでついているから、いつか自分が旅してみたい国を探してみるのもあり。
     私たちからは地図上の世界でしかない国々にも、そこに住む人々の日常があり、逆に、私たちの日常の中にもきっと知らない「世界」がたくさんある。「窮屈な毎日から抜け出したい」という理由で旅に出た学生もいたけれど、この本を読んで、あなたの「世界」が広がってくれればうれしいと思う。 (泉図書館 すぱろー)

  • 高校生って楽しいんだね、ときっと思える本
    2016年4月
    『HR・エイチアール』の画像

    『HR・エイチアール』 グラフィティマガジンズ 偶数月発行

     仙台市の図書館には、雑誌がなんと300タイトル以上あります!毎日1冊読んでも、一年くらいかかっちゃうんです。
     その中でもこの雑誌「HR(エイチアール)」は、中高生のみなさまにぜひおススメしたい!
     全国の現役高校生たちの登場数、男女合わせて1000人!巻頭の、旬なアーティストへのインタヴューやヘアやメイク、ファッションの記事はもちろんのこと、仲間内で流行っているアプリやゲーム、ランチ事情など、イマドキの高校生たちの情報がたっぷり。
     とにかく載っている読者モデルの高校生たちのレベルが高くて、男子も女子もキラッキラ。個人的には、おふざけ写真の投稿が楽しい「HR高校写真部」と、最新トピックスにひとことコメントする「僕らの主張」が毎号楽しみです。
     どのページも、高校生活をせいいっぱい楽しもう!という気持ちであふれんばかり。中学生のみなさんが読んだなら、「早く高校生になりたい」とウズウズしちゃうでしょう。現役高校生なら、友達といっしょにワイワイ読むのがオススメ。きっと、おしゃべりが止まらなくなっちゃうはずです。 (泉図書館 しば)

  • 自分らしく生きる
    2016年4月
    『ワンダー』の画像

    『ワンダー』 R.J.パラシオ/作 ほるぷ出版

     自分は周りと違う、と思ったことはありませんか。友達と比較して落ち込んだり、些細な違いが気になったり。それは成長の過程で誰もが経験する、ごく普通の感情なのかもしれません。オーガストも、ごく「普通」の男の子でした。ただし、顔以外は。
     生まれつき、顔に障害があるオーガストは、手術を何度も繰り返したために、10歳になって初めて学校に通うことになります。自分たちとあまり違うオーガストの顔に、驚き、悲鳴をあげる生徒たち。彼らはオーガストを避けますが、一方で、オーガストの話を面白いと感じ、仲良くなろうとする生徒も現れます。オーガストをめぐって、クラスは敵、味方、中立に分かれるのでした。
     この本は、オーガスト自身や彼の友達、彼の家族など、さまざまな登場人物の視点から物語が進行していきます。登場人物の揺れ動く思いを通して、ほんとうの友情とは、勇気とは、自分らしく生きるとはなにかを考えさせられます。『ワンダー』の意味は驚き、不思議、そして奇跡。そんなタイトルにふさわしい一冊です。 (泉図書館 伊藤 美穂)

  • 苦しみを言葉にする
    2016年3月
    『跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること』の画像

    『跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること』 東田直樹/著 イースト・プレス

     悩んでいるときに一番つらいのは,自分を悩ませているものの正体が何なのか,わからないときではないでしょうか。自分が何に悩んでいるのか,どうして苦しいのかを言葉にできると,解決策もおのずと見えてくることが多いものです。
     この本の著者の東田直樹さんは,人と会話をすることのできない自閉症者。ひとりごとや奇声,「こだわり行動」の数々が理解されないゆえに,幼い頃から他人の刺すような視線にさらされてきたそうです。思いを言葉にできなかった幼い頃は泣いてばかりいたとか。「幸福になるために」何度も何度も自問自答を繰り返し,それによって見つけ出したことがこの本には綴られています。自分が苦しかった理由はもちろん,自分は何を求めているのか,これからどんなふうに生きていきたいのかということ……。
     東田さんは自閉症者のことを理解してほしいという思いから執筆活動をしているそうですが,気がつくと自分自身について振り返ってしまっている……そんな1冊です。

    『本を味方につける本 自分が変わる読書術』 永江朗/著 河出書房出版

     「世の中で起きる問題の、たいていの答えは本の中に見つかる」――自分自身を助けるのは自分だけれど、そのヒントをくれる「本」を味方につける方法とは。

    『ゴリラは語る』 山極寿一/著 講談社

     人間の悩みごとの答えをくれるのはゴリラ……!?
     アフリカのゴリラの家にホームステイした著者がゴリラの姿を通して人間の魅力を教えてくれます。

    『だいじな本のみつけ方』 大崎梢/著 光文社

     大好きな作家のまだ発売されていないはずの最新刊をある日学校の手洗い場で見つけた野々香。その一冊からはじまった、賑やかでやさしい日々を綴った小説。

    『路上のストライカー』 マイケル・ウィリアムズ/作 岩波書店

     虐殺を生きのび、新天地にたどりついたはずのデオ。さらに待っていた過酷な運命の中、デオはサッカーで人生を切り開いていきます。 (市民図書館 佐藤 文)

トップページへ