司書のオススメ
掲載日 | 2017-02-01 00:00:00 |
---|---|
タイトル | リボン |
著者 | 草野たき/著 |
著者 | |
出版者 | ポプラ社 |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
「大人になってからの時間の方が長い。だから、焦らずゆっくり行けばいい。」 制服の~ 胸のボタンを~ 下級生たちにねだられ~♪(斉藤由貴『卒業』より)と、つい口ずさみたくなるこの時期(年代がバレバレ…)、皆さんの学校には、卒業式の日に恒例となっていることはありますか。 主人公・亜樹の通う中学校の卓球部女子には、卒業式に先輩から制服のリボンを貰うという伝統がある。人気なのは、卓球の実力よりも彼氏持ちの先輩。亜樹は、試合に勝てない、彼氏なしの池橋先輩からリボンを貰うことになってしまうのだが、先輩に断られてしまい…。内心ホッとするものの、亜樹の心は揺れる。一年後、もし自分が同じような立場になったなら、リボンをつけたまま平気でいられるだろうか。学校でも家でも波風を立てないようにしてきた亜樹だったが、次第に自分の本心と向き合い始める…。 ときに、自分がどうしたいのか、何がやりたいのか、先が見えず不安に感じることもあるでしょう。でも、人生って大人になってからの方が長いのだから、自分を見失わないように、焦らずゆっくり進めばいい。そして、かわっていこう、できるだけ好きな自分に…。 (宮城野図書館 かばお) |
---|