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掲載日 2023-09-29 10:00:00
タイトル

笹森くんのスカート

著者 神戸 遙真/著
著者 みずす/画
出版者 講談社
資料の種類
メッセージ全文 『笹森くんのスカート』
 神戸 遙真/著 みずす/画
 講談社

★☆★すべての人にそれぞれの世界が★☆★

 ある日突然、クラスの人気者の男子がスカートをはいて登校したら……。
 クラスメイトはざわつき、いろいろな想像が頭をよぎります。勝手に思い込み決めつける人、遠巻きに見る人、腫れ物に触るような気持ちで接する人、全く態度を変えない人。あなたならどうしますか?

 5つの短編からなるこの物語には、それぞれに印象的なことばが綴られています。
 「わかるわかるってことばは本心だろうけど、傲慢(ごうまん)なこと」
 「自分を傷つけて消耗(しょうもう)してまで、戦う必要はない」
 「根っこの部分では、自分で自分を認めてない」
 「恋愛してなくても、彼氏なんていなくても、別に困らない」
 「誰かの常識が、みんなの常識が世界のすべてじゃない」

 同じ制服を着ていても、同じ授業を受けていても、クラスの人数分だけ考え方はあるし、全員が全く同じ趣味嗜好(しこう)だったらそれはそれで恐ろしい。それぞれの世界観があることを知って、認めて、尊重して、その上で自分らしく生き抜いて……。笹森くんのクラスメイトは、はたしてどのような行動をしたのでしょうか。

 大人になるということは、自分ひとりで活動できる半径が広がることとも言えます。この本は自分の世界を広げる糸口として、最初の一歩になるかもしれません。
(榴岡図書館 Y)