司書のオススメ

掲載日 2022-06-24 00:00:00
タイトル 18歳までに知っておきたい法のはなし
著者 神坪 浩喜/著
著者
出版者 みらいパブリッシング
資料の種類
メッセージ全文 ★☆★ 大人になるために ★☆★
『18歳までに知っておきたい法のはなし』  
神坪 浩喜/著 みらいパブリッシング
 

 18歳になったら成人になるときいて、不安な気持ちになっていませんか?もし私が中学生や高校生だったらきっと、まだ社会のことを何も分かっていないのに、もうすぐ大人になっちゃうんだ…。と思っていただろうと思います。

 大人になるのが不安な人にも、楽しみな人にもおすすめしたいのが、この本です。弁護士さんが書いた法律の本、というと難しく感じてしまうかもしれないけれど、この本では、みなさんに語りかけるように、分かりやすく書いてあるので、すんなり頭に入ってくると思います。

 なんのために法があるのかということや、法の考え方が、身近な例とともに語られているので、社会って法で成り立っているんだなぁ、ということが分かってきます。私は、この本を読んで、自分のことも他人のことも尊重するために法を守れる・使えるのが大人ということなのかな、と思いました。交渉のコツや、論理的思考についてなど、普段の生活に活かせる内容もあり、自分の頭で考え、判断することの大切さも分かります。特に契約の章は、契約の本質を理解し、契約に関するトラブルにあわないために大切な話なので、ぜひ読んでほしいと思います。

 「はじめに」を読むと、著者の神坪弁護士の、若いみなさんに、なるべくトラブルにあうことなく、幸せに生きてほしい、という思いが伝わってきます。この本を読んで、社会で生きていくためには気を付けないといけないこともあるけれど、困ったときには助けてくれる人もいるんだと思ってもらえたらいいな、と思います。
(若林図書館 つっきー)