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掲載日 2023-04-28 10:00:00
タイトル

『罪と罰』を読まない

著者 岸本佐知子/著
著者 三浦しをん/著
出版者 文藝春秋
資料の種類
メッセージ全文 『罪と罰』を読まない
岸本佐知子/著、三浦しをん/著、吉田篤弘/著、吉田浩美/著
文藝春秋


★☆★「「なんだそれ?!」
と思ったあなた。もうこの本の思うツボ。」★☆★

 『罪と罰』といえば、誰も文句も言えないほどの世界的名作。
 書いたのはドストエフスキーというロシアの大作家です。
 誰もが、なんとなく聞いたことがあるんじゃないかなー。
 でも、読んだことがあるひとって、きっと少数派ですよね。
 
 ある日、『罪と罰』読んだことのない大人が4人、こんなことをはじめました。
 最初と最後の1ページと指定された数ページだけを読んで、『罪と罰』がどんな話であるのか推理していくのです。
 
 「なんだそれ?!」
と思ったあなた。それはもうこの本の思うツボ。

 イメージだけで語らう4人の話は、まさに抱腹絶倒。
 なにせ、メンバーは作家、翻訳家兼エッセイスト、装丁画家兼作家、書店員という、本のプロたち。ゆるーい雰囲気で語り合っているうちに、想像力はあっという間に凡人の限界を超えて、『罪と罰(想像版)』はどんどんコミカルでサスペンスフルに。
 なにこの『罪と罰(想像版)』、めちゃくちゃおもしろそう。
 そして、無事エンディングまで想像し、ついに全員で『罪と罰』を読みますが…。

 読み終わっての4人の感想(ツッコミ)がまた、爆笑モノ。
 篤弘「本物はもっとーーーなんだろう。」
 三浦「もっと変だった」
 (略)
 三浦「エンタメでしたね(略)わりとぐんぐん読めて、登場人物もみんな変で面白いよ、って」

 え?!もっと変なの?!世界的名作だよね?!
 ここまで読むと、さすがに『罪と罰』を読んでみたくなってムズムズしちゃうかも。
 そんなあなたは、図書館へGO!
 古典的な名訳から新訳、コミック版まで、各種バージョンを取りそろえ、お待ちしています!
(市民図書館・しばいぬ)