司書のオススメ

掲載日 2020-06-26 00:00:00
タイトル  オーデュボンの祈り
著者 伊坂幸太郎/著
著者
出版者 新潮社
資料の種類
メッセージ全文 ★☆★ 記憶に残る言葉を探す ★☆★

『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎/著 新潮社  

 様々な本を読んでいく中でどんな言葉が記憶に残っていますか?
 まだ見つけていない、何を読んでいいか分からない、という方へ
 伊坂幸太郎さんの「オーデュボンの祈り」をおすすめします。
 
 舞台は宮城のどこかにある、世界から孤立し忘れ去られた島「萩島」。
 そんなに島に、なぜか連れてこられた主人公と、その島に住む個性豊かな住民たちと未来を見通す喋るカカシ。この島の生活は私たちと同じようでいて、何かが違う。そんな不思議な島にある日、未来が見えるカカシが何者かに殺されてしまう事件が起きます。なぜ予知できるはずのカカシは自分の死を防げなかったのか、事件の真相を追う主人公の数日間が描かれたお話です。
 真相を探っていく中、島民たちが語る人生観やお話はいい加減なようでいてなんだか腑に落ちてしまう、そんな言葉がたくさん出てきます。

「どんなことにも意味がある」
「失わないと、ことの大きさに気づかない」

 不思議な島で語られる言葉は、主人公だけでなく読んでいる人にも自分の人生を見つめ直させてくれる1冊になっています。
 大人になっても記憶に残るような、お気に入りの言葉を小説から探してみるのもよいのではないでしょうか。




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