司書のオススメ

掲載日 2021-03-24 00:00:00
タイトル アレにもコレにも! モノのなまえ事典
著者 杉村 喜光/文
著者 大崎 メグミ/絵
出版者 ポプラ社
資料の種類
メッセージ全文 『アレにもコレにも! モノのなまえ事典』
 杉村 喜光/文 大崎 メグミ/絵 ポプラ社

 絶対に見たことがあるけど、名前がわからないもの。けっこうありますよね。
 たとえば食パンの袋をとめている、プラスチックのアレ。お弁当によくはいっている緑のギザギザのしきり。視力試験のとき見るCのマーク。そんな身近にあるものの名前が大集合。え、そもそもこれに名前がついていたの?!というようなものも。
 名前にちなんだコラムも楽しい。犬の名前の定番として「ポチ」があります。でも私は実際にポチという名前の犬をみたことがありません。なぜ犬といえば「ポチ」なのか、不思議に思っていました。その謎がこの本でとけました。
 明治時代、ほんとうに犬にポチと名づけるのがはやったそうです。フランス人が犬にむかって「ポチ」と呼びかけるのを見た日本人は、外国では犬に「ポチ」という名前をつけるのだな、と思いました。そしておしゃれな西洋風の名前として犬に「ポチ」と名づけるのが流行。でも日本人が「ポチ」と聞いたのは実は「プチ」で、フランス語で「小さい」という意味。名前ではなくただ「小さい」という意味で犬を呼んでいたのを勘違いしたのです。
 きっとその頃の町にはポチくんがたくさんいたのでしょうね~。身近で、でもよく知らないアレの名前を調べてみませんか?


(宮城野図書館 ティーポット)