司書のオススメ

掲載日 2017-02-01 00:00:00
タイトル 深呼吸の必要
著者 長田弘/著
著者
出版者 晶文社
資料の種類
メッセージ全文 「時には立ち止まって、深呼吸する必要がある」

詩なんて興味ない、と言う人がいるかもしません。けれど、人によってつむぎだされた言葉に、はげまされることがあります。それは一篇の詩、あるいはたったひとつのフレーズかもしれません。でも、心のどこかに、その言葉がしっかりと根をはっていたら、私達はたおれずにすむことがあるのではないでしょうか。

この本は、詩人長田弘が、「言葉を深呼吸する。あるいは、言葉で深呼吸する。そうした深呼吸の必要をおぼえたときに、立ちどまって、黙って、必要なだけの言葉をかきとめた。」ものです。

現代社会は忙しく、情報があふれています。そんな日々のなかに、一時の静寂を、空気の流れを、木々のざわめきを。

「おおきな木の下に、何があるだろう。何もないのだ。何もないけれど、木のおおきさとおなじだけの沈黙がある。」「おおきな木」より  深緑色の文字でつづられた言葉を感じてください。

(宮城野図書館 あおぺん)