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掲載日 | 2020-03-31 00:00:00 |
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タイトル |
星の王子さま |
著者 | サン=テグジュペリ/著 |
著者 | 河野万里子/訳 |
出版者 | 新潮文庫 |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
★☆★「大人になれなかった王子さまへ」★☆★ 『星の王子さま』 サン=テグジュペリ/著、河野万里子/訳 新潮文庫 砂漠に飛行機で不時着した主人公が出会ったのは、小さな星からやってきたひとりの王子さまだった。王子さまはまっすぐなまなざしで物を見て、すきとおった心とことばで人や動物たちと話をする。 ぼくがこの物語と出会ったのは20歳くらい、ちょうど大人になりたての時だった。10代の頃、ぼくは大人になるのが不安だった。大人になったとして、両親や周りの大人たちのように社会で立派にやっていける自信がなかったのだ。 さて、そんなぼくも今ではすっかり大人になれてしまった。不安なのは相変わらずだが、この本を開くと忘れかけていた「たいせつなこと」を思い出したような気持ちになって、胸が締め付けられる。そして、ほんの少しの勇気をもらう。 なにかに迷った時、立ち止まって進めなくなった時、もちろんなにか良いことがあった時だっていい。この物語との出会いが君たちにとって「たいせつなこと」を気づかせてくれるきっかけになれば幸いだ。 (榴岡図書館 DK) |
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