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掲載日 | 2016-12-01 00:00:00 |
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タイトル | くちびるに歌を |
著者 | 中田永一/著 |
著者 | |
出版者 | 小学館 |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
「くちびるに歌を持て。勇気を失うな。心に太陽を持て。」 舞台は長崎県五島列島にある中学校。その中学校の合唱部がNHK全国学校音楽コンクールをめざす物語です。 合唱部顧問の松山先生が、出産と育児のため一年間休職することになり、臨時の音楽教師として柏木先生が東京からやって来ます。それまでは女子部員しかいなかった合唱部に、柏木先生目当てに男子生徒が7名入部したことで、部内はぎくしゃくし始めます。まじめに練習をしない男子とそんな男子に怒りを感じた女子の間で対立が激化してしまい、合唱部内は気持ちがバラバラになってしまいます。はたして、この合唱部は目標とするコンクールに出場することができるのでしょうか? 一方で、柏木先生は課題曲である「手紙~拝啓十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分あてに手紙を書くという宿題を出します。強制ではないこの宿題に、最初は面倒がっていた部員たちも、それぞれのきっかけで未来の自分にあてた手紙をしたためるのでした。自分のこと、友達や家族のことでそれぞれ悩みを抱えている部員たち。合唱をとおして見えてきた友情や家族の絆に、読んだ後思わずホロリとさせられます。 (泉図書館 シュガー) |
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