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掲載日 | 2022-09-28 00:00:00 |
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タイトル | |
著者 | キリーロバ・ナージャ/著 |
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出版者 | 集英社インターナショナル |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
『6カ国転校生ナージャの発見』 キリーロバ・ナージャ/著 集英社インターナショナル ★☆★「環境が変わると、ガラッと変わるものは?」 答え「ふつう」★☆★ 転校するたびに今まで「ふつう」だと思っていたことが、急に通用しなくなる。 ロシア生まれのナージャさんは、いわば転校生のベテラン。 転校回数、なんと8回!。 しかも、ロシア、日本、イギリス、フランス、アメリカ、カナダの6カ国をまたいだ、ワールドワイドな転校です。 6カ国の「ふつう」はみごとにバラバラ。 机の並び、筆記用具、テストのしかた。あんまり違うので、読んでるこちらは「ふむふむ。ほお」とひたすら驚くばかり。 小学校を入学する年齢が、5歳、6歳、7歳の三択のロシア。 テストに暗記科目がないイギリス。 カナダのテストは、やり方を自分で考えたプレゼン。パソコンを駆使して先生たちを説得させるプレゼンをするなんて、大人だって大変ですよ。 ちなみにナージャさん、小学校の卒業式を3回もやっています。国ごとに小学校の学年が違うので。それぞれの卒業式の違いは、ぜひ本文でチェックしてみて。 毎年のように違う場所に転校しなきゃいけなかったナージャさん。 いったいどんな風に考えて行動していたのでしょうか。 「それぞれの場所のいいところを見つけては、なんとかその気づきに乗っかってみる。 うまくいかないときも、すぐに見つからないときもある。 でも、不思議なことにそのときには、気づかなくってちょっと嫌な思いをしたとしても、あとあとそれが自分の役に立つなんてことはたくさんある。」 やがてナージャさんは、確固たる自分だけの「ふつう」を見つけます。 もし今、「ふつう」に悩んでいるひとがいたら。 ナージャさんのことばの中に出口が見つけられるかも! ちなみに、中学生だったわたしに伝えたいナージャさんのことば。 「正解はない。違いがあるだけ」 (市民・しば) |
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