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掲載日 | 2022-10-28 00:00:00 |
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タイトル | |
著者 | 川上 和人/著 |
著者 | |
出版者 | 新潮社 |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
『鳥類学者無謀にも恐竜を語る』 川上 和人/著 新潮社 ★☆★ “もしかしたら”の可能性を考える ★☆★ インターネットや本を使えばどんなことも答えが調べられる時代。しかし、まだまだ隠された事実がある可能性も・・・。そんな可能性を考える視野を広げてくれる1冊を紹介したいと思います。 近年、「恐竜に羽毛が生えていた」という発見を聞いたことはありませんか? あの凶暴な肉食恐竜「ティラノサウルス」が実はモコモコの毛に覆われていたかもしれないと思うと少しおかしいですね。 この鳥類学者の著者は「鳥類は恐竜から進化してきた」という説を、軽快な口調で鳥と恐竜の似ている箇所を次々と挙げ、“もしかしたら”と考える可能性を広げていきます。例えば、鳥の子育て方法や渡り鳥の「渡り」の習性、歩行スタイルなど、意外と鳥と恐竜は似ている点があるようです。恐ろしげに映画や図鑑でかかれている恐竜も、その辺で自由に飛び回っている鳥たちと似ていると思うと、とても不思議な気持ちになります。 実際に私たちが知っている恐竜の情報は、骨が見つかっているからそこにいたというだけで、詳しいところは分からないことだらけです。もし何十年後かの恐竜図鑑を開いたら、今とは全く違った姿形でかかれているかもしれません。 私たちは、インターネットや本から得られる情報だけでは知らないことだらけです。そんな色々な“もしかしたら”の可能性を考え、感じさせてくれる科学エッセイ。 読めばいつも見ていた景色が“もしかしたら”の視点で少し変わって見えてくるかもしれませんよ。 泉図書館 大豆 |
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