司書のオススメ

掲載日 2018-01-30 00:00:00
タイトル いくらかな?社会がみえるねだんのはなし 1 自然と生きもののねだん
著者 藤田千枝/編  新美景子/著
著者
出版者 大月書店
資料の種類
メッセージ全文 ★☆★「値段の理由」★☆★

年の初めのお楽しみといえばお年玉。お年玉をもらうとちょっとリッチな気分ですね。パーッと買い物に使った人もいるでしょう。さて、そんな、ものとお金に関する話です。ものには値段がついています。その値段ってどうやって決まるのでしょう。考えてみたことはありますか?思ったより高いもの、疑問を感じるほど安いもの。この本はものの値段の理由をひもといてくれます。

たとえば、動物園のライオンとキリン、どちらに高い値段がついているでしょうか?答えはキリンです。ライオンよりキリンのほうが圧倒的に高いのです。なぜでしょうか……考えみてください。ヒントは、現在は野生の動物を捕まえることはできない、という点です。
生活に欠かせない飲み水。ミネラルウォーターの値段は水道水の何倍にあたるでしょう?また日本は水道水をそのまま口にできるごく限られた国の一つですが、住む地域によって水道料金は異なります。その差は最大8倍になります。

生活する中で使う、あるいは目にする、たくさんの「ものの値段」。その値段の理由を探ると、だんだん社会の仕組みそのものが見えてきます。そこに意外な問題点がひそんでいたりもします。買い物をするとき、何かを使うとき、値段の理由も考えてみませんか。今までとものの見方が変わるようなおもしろい発見があるかもしれません。
(市民図書館 笹の葉)