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掲載日 | 2018-06-30 00:00:00 |
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タイトル |
カラクリ荘の異人たち もしくは賽河原町奇談 |
著者 | 霜島ケイ/著 |
著者 | |
出版者 | ソフトバンククリエイティブ |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
★☆★「新しい新生活の場所は人間と妖怪が住む町でした。」★☆★ いわゆるジャケ借り、表紙に惹かれて借りた1冊です。 父親の再婚で下宿暮らしをすることになった高校生の太一。下宿先の賽河原町へ下見に行ったら、そこは半魚人やムジナ、しゃべるカラスたちが行き交う妖怪の町でした。 賽河原町は人間の住む「表側」と妖怪たちが住む「裏側」がある町で、下宿先の空栗(カラクリ)荘はその境界に立つ建物だったのです。 さらにそんな空栗荘に住む人たちも一癖も二癖もある人たちばかり。裏側の賽河原町で働く古都子、半人前の霊能者ミヨシ、市松人形の付喪神アカネなどなど…。 そんな不思議な場所で、個性あふれる人たちと始まった新生活。妖怪は出てきますが、怖くはなく、ほのぼのとしたどこか優しい話です。 幼い頃のトラウマから人に触れられるのが怖く、恐怖という感情や大切な人の記憶を失っている太一が空栗荘に住むことで巻き込まれる不可思議な出来事を通して、少しずつ変わっていきます。全4巻を通して、太一がどんな風に成長するのかぜひ見届けてあげてください。 (榴岡図書館 加藤) |
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