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掲載日 2023-06-27 10:00:00
タイトル

図南の翼
十二国記[6]

著者 小野不由美/著
著者
出版者 新潮社
資料の種類
メッセージ全文 『図南の翼』 十二国記[6]
小野不由美/著
新潮社

★友だちを紹介します★
 2023年1月19日、書評家の北上次郎さんが亡くなりました。
 書評家とは、本の内容を紹介・批評する人のことです。
 北上さんはその著作の中で、たくさんの、心躍る・わくわくする物語を教えてくれました。
 『図南の翼』もその一つです。
 「十二国記」というファンタジーシリーズの中の一冊ですが、単独で読めます。
 私も、シリーズの最初にこの本を読みました。

 「十二国記」の世界では、王がいないと国が荒れます。
 長年の王の不在に、恭国は治安も人心も荒れ果て、人を喰らう妖魔まで飛来する始末。
 国を憂う少女・珠晶は、「なら、あたしが王様になってやる!」と決意します。
 この世界で王になるには、妖魔が跋扈しているエリアを抜け、麒麟と呼ばれる生き物に、王として選ばれなければなりません。
 大人でも、大金持ちでもしり込みする過酷な試練の旅に、珠晶はたった一人で挑みます。
 珠晶は王様になれるのか。それ以前に、生き抜くことができるのか?
 スリルたっぷりの物語です。

 北上さんが紹介してくれた珠晶は、私の大事な友だちの一人になりました。
 初めて読んでから大分経つ今も、時々叱咤激励されます。
 「今自分がやれることはやったの? あたしはやったって言えるわよ。
だから胸はって、堂々としてられるのよ。あんたはどうなの?」と。

 今度は私から。
 あなたに彼女を、彼女の物語を紹介します。

(太白図書館 F山)