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掲載日 | 2018-04-24 00:00:00 |
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タイトル |
キャベツ |
著者 | 石井睦美/著 |
著者 | |
出版者 | 講談社 |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
★☆★「家族の生活守ります」★☆★ 『キャベツ』は農業の本ではありません。 ある家庭の主婦兼男子大学生・洋が、母と妹を守るため日夜おいしいご飯を作る話です。 ぼくが中二の時、おやじが死んでおふくろが会社勤めを始めた。おふくろの代わりにご飯を作れるようにならなきゃいけないと思ったぼくが、最初に思い浮かべたのはキャベツだった。ぼくは、ご飯を炊き、みそ汁とサラダを作り、買ってきた鳥のから揚げをチンした。 それから、毎日の家事の合間に勉強して大学生になった。 日々、それなりに努力を重ねていけばどんなことでもある程度はできるようになるんだ。 雨が降りそうだったら、映画は止めて家に帰り、洗濯物を取り込む。 小腹がすいたらキャベツをちぎって、キャベツのうまたれをかけて食べる。 「キャベツじゃなくて、もっとまともなもの食べたい。」という妹に、ちゃちゃっとトマトパスタを作る。ぼくの人生の楽しみは、料理と読書と妄想なのだ。 そんなある日、家に帰るときれいな女の子がいて、ぼくに「キャベツくん?」と聞く。その子は妹の友達だったのだが、なんとそのかこちゃんとデートしろと妹が言い出した。 (宮城野図書館 あおぺん) |
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