司書のオススメ
掲載日 | 2022-07-28 00:00:00 |
---|---|
タイトル | 夜間中学へようこそ |
著者 | 山本 悦子/作 |
著者 | |
出版者 | 岩崎書店 |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
『夜間中学へようこそ 物語の王国』 山本 悦子/作 岩崎書店 ★☆★「人生をやり直す」★☆★ あなたは、自分の名前のルーツを知っていますか? 例えば、生まれた季節の草花の文字をとったり、「人生が良いものであるように」と願う気持ちを込めたり、意味をもつ言葉が使われているはずです。 それでは、あなたはなぜ、その言葉の意味がわかるのでしょうか? それは、好きか嫌いかに関わらず、学校や家で学んだからです。 この本の主人公である優奈は、おばあちゃんの付き添いで青葉中学の夜間学級に出入りしています。 そんな彼女も実は中学一年生なのです。 「おはよう」ではなく、「こんばんは」ではじまる夜の中学校にはさまざまな人がいます。 戦後の混乱で、学ぶ機会を持てなかった人や、海外から日本に来て、働きながら学ぶ人たちもたくさんいます。 ここは、年齢も性別も国籍も関係なく、学びたい人のために開かれている場所です。 夜間中学の人びととともに過ごすことで、優奈は成長していきます。 生きていると、時には胸が痛むような日もあるでしょう。 それでも、目の前にいる人を理解したいと思うとき、あなたの心は優奈と同じように豊かに成長しています。 この本を読み終えたあとに町を歩くと、いつもとは違う景色が見えるかもしれません。 (榴岡図書館 杉山) |
---|