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掲載日 | 2024-02-23 10:00:00 |
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タイトル | |
著者 | 長谷川 政美/監修 |
著者 | ウラケン・ボルボックス/マンガ |
出版者 | 西東社 |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
『激ヨワ人類史 ご先祖さまは弱かった!』 長谷川 政美/監修 ウラケン・ボルボックス/マンガ 西東社 ★☆★「進化リレー、よーいドン!」★☆★ 人間の祖先は?と聞かれたら大体の人は猿の姿を思い浮かべることと思います。 では猿の前は?その前は?そのまた前は……? そうして始まりまでたどっていくと、グリパニアという生物にたどりつきます。グリパニアは人類の大先輩にあたり化石も残っています。約21億年前の生物です。大きさは数ミリから数センチ、糸のように細く蚊取り線香のように丸まった姿が多いそうです。 グリパニアはDNAを守るための膜をもっていました。この膜をもつ生物のことを真核生物といいます。真核生物が生まれ、多細胞動物が生まれ、今の私たちにつながる遠い進化の道がスタートしたわけです…が、この道は何度も閉ざされかけます。地球では過去何度も、生き物の大量絶滅がおきているのです。 その中でも規模が大きいのが、オルドビス紀末、デボン紀後期、ペルム紀末、三畳紀末、白亜紀末、の5つ。 急に聞きなれない時代の名前を並べてしまいましたが、みんな人間が誕生するより前の古い時代の名前です。恐竜絶滅はみなさん聞いたことがあるのではないでしょうか? 一部は鳥に進化したことがわかっていますが、ほとんどの恐竜が絶滅したのが白亜紀末の絶滅です。このとき地球の約75%の生物が絶滅したそうです。75%?!と驚いてしまいますが、これは最大規模ではありません。 ペルム紀末の絶滅はもっとひどく、海中生物種の約96%が絶滅し、全生物種の約70%が絶滅しました。長い時間をかけてできあがった生態系がほぼ壊滅してしまったのです。 何度もはかりしれない過酷なピンチをくぐりぬけ、人類のご先祖たちは命のバトンを私たちにつないできました。 ご先祖たちは特に強い生き物だったわけではありません。どうして危機をのりこえることができたのか?ご先祖たちの奮闘をごらんください。 (宮城野図書館 ティーポット) |
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