司書のオススメ
掲載日 | 2024-10-30 11:00:00 |
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タイトル | |
著者 | 渋谷ゆう子/著 |
著者 | |
出版者 | 笠間書院 |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
『生活はクラシック音楽でできている』 渋谷ゆう子/著 笠間書院 ★☆★ 私たちの日常にはクラシック音楽が溢れている! ★☆★ クラシック音楽って、敷居が高いと感じませんか? ところが、普段の生活に耳を澄ませてみると、至る所からクラシック音楽が聞こえてきます。 キユーピーの3分クッキング、運動会の表彰式、炊飯器などの家電や、「お風呂が沸きました」のアナウンスまで。曲名は分からずとも、聞き覚えのある名曲の数々。「これ、ごはんが炊けたときに流れる曲だ!」と思えば、とっつきにくいと思っていたクラシック音楽が、不思議と身近に感じられてくるのではないでしょうか。 さらに、作曲者や、曲が作られた時代背景などを知ると、もっと面白いかもしれません。 たとえば、ベートーヴェンの代表作「エリーゼのために」は、とあるメーカーの石油ファンヒーターの給油お知らせ音として使われています。ベートーヴェンは当時この曲を、想いを寄せる女性に贈ったそうですが、残念ながらその恋が実ることはありませんでした。 著者の渋谷さんは、こうしたベートーヴェンの恋愛不遇を知った上でファンヒーターのお知らせ音を聞くと、「この部屋はもうすぐ寒くなってしまう。早く僕を暖めて」と、恋に破れたベートーヴェンの悲痛な叫びを想像してしまうのだそうです。 本書では、難しいクラシックの用語や評論文は一切使わず、クラシックを知らない人でも楽しめるよう構成されています。 また、曲の紹介ごとに二次元コードがついているので、気になる曲があればスマホで手軽に聴くこともできます。みなさんにとって、新しい音楽の扉がひらくきっかけになればうれしいです。 (若林図書館 ぶぶ春) |
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