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掲載日 | 2024-01-30 10:00:00 |
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タイトル | |
著者 | 山田健太/作 |
著者 | たまむらさちこ/作 |
出版者 | 理論社 |
資料の種類 | 本 |
メッセージ全文 |
『「くうき」が僕らを呑みこむ前に 〜脱 サイレント・マジョリティー』 山田 健太/作 たまむら さちこ/作 理論社 ★どこにでもあるものだけど…★ 私たちは、生まれたときから社会にいます。社会といっても大きさは関係なく、「家族」、「学校」、「友人関係」も立派な社会。でも家族やクラスメイトも自分が選んだわけではありません。たまたま一緒になった人たちの集まりで、性格や考えもみんなバラバラです。そんなバラバラな人たちの社会の中で、みなさんもついつい空気を読んでしまう場面があるのではないでしょうか。 この本では、”空気に操られる怖さ”や”多数決での少数意見の尊重”と”対話の大切さ”について、公園の使い方やブラック校則などを例にして分かりやすく記されています。 私も何か物事を決める時に、誰かに否定されたらと怖くなって自分の意見を言えず、サイレント・マジョリティー(静かな多数派)になることがあります。 でも大事なときに自分の意見を言わずに黙ってしまうと、未来はどうなるか? ひょっとしたら自分だけではなく、みんなも空気を読んでしまうことで、誰も想像していなかった未来にたどりついてしまうかもしれません。 今も世界で戦争が続いています。戦う人のほとんどが、戦争に行く前は平和な世界で生活している人でした。未来の自分が戦争で死んでしまうと言われたら、「まさか」と思う人だった、と著者は言います。 「まさか」の未来にたどりつかないために、まずは自分と関わりのある社会の正しい情報を集め、自分でよく考え、意見を発言することから始めてみませんか? (太白図書館 イケ) |
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